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フクヤに関わる人達をハッピーにするために

トレンドの流れと共に変化し、多様化し続けるフクヤ

フクヤは、射的や輪投げなどの遊戯屋台の景品を扱う「福屋人形店」としてスタートし、今年で創業71年目を迎えました。1970年代からは遊園地向け、そして80年代からはアミューズメント施設のクレーンゲーム向けプライズ商品などを展開。商品や販売先を時代の流れと共に柔軟に変化・拡充させながら、着実に事業を拡大してまいりました。今では創業当初の卸売業からメーカーへと生まれ変わり、自社企画・開発から生まれた「ノンキャラクター」に加えて、国内外で人気のキャラクターのライセンス商品にまですそ野を広げています。そしてその商品たちはキャラクターくじ事業、カプセルトイ事業、Eコマース事業などで幅広く展開しております。
また「ぬいぐるみといえばフクヤ」と言われるほど、ぬいぐるみの品質においては高い評価をいただいている弊社。最近では「ピこぬい」「ましゅもっち」「ぬいぷりけ」「かぷっこふれんず」といった自社オリジナルのブランドを展開するほか、人気コンテンツのオフィシャルグッズの製造を委託される機会も増えてきました。動物をモチーフとしたキャラクターから、アニメや漫画の登場人物、実在の人物をデフォルメしたぬいぐるみまで、仕上がりをイメージした造形デザインや、原作の細部にこだわった再現などに定評をいただいています。

マルチチャネル展開を後押しする新たなステージへ

代表顔写真

2024年2月1日より、弊社は以前より親交のあったGENDAに参画することになりました。GENDAは、『世界中の人々の人生をより楽しく』をAspiration(大志)に掲げ、アミューズメント、カラオケ、フード&ビバレッジ、キャラクター・マーチャンダイジング(以下、キャラクターMD)、映画配給や体験型アトラクション等のコンテンツ&プロモーションを手掛ける企業群を擁する総合エンターテイメント企業です。その中で、弊社はキャラクターMD事業の中心的な役割を任っています。弊社のキャラクターMDのノウハウとグループ企業が有するプラットフォームなど、多様なチャネルを掛け合わせていくことで、キャラクターをはじめとするIPのポテンシャルを最大限引き出し、グループ内外問わずエンタメ業界の発展に寄与していきたいと思っています。
たとえば、さまざまな業態を横断して連続的なタイアップキャンペーンを展開したり、これまで関わりのなかった異業種とのコラボレーションを実現したりと、今回のグループインによって、世の中の注目を集めそうな企画をこれまで以上にスムーズ且つスピーディーに実現できる環境が整いました。今後、GENDAの事業領域の拡大が進めば新たな業態も増え、さらなるマルチチャネルでの展開も可能になるのではと考えております。

“知られざる”日本のポップカルチャーを、フクヤから世界へ!

まだ記憶に新しいコロナウィルスの世界的な流行は、エンタメ業界に良くも悪くも、大きな影響を及ぼしました。不要不急の外出自粛という風潮は、ゲームセンターや遊園地に商品を置く当社にとっては、大きなダメージとなりました。ただその一方で、「おうち時間」が増えたことにより、自宅で楽しめる動画配信サービスのユーザー数が爆発的に増加しました。世界中にファンを持つ日本のアニメがリアルタイムに世界中で視聴できるようになったことは、キャラクタービジネスを行う当社にとっては大きな追い風となり、Eコマース事業の躍進や、オンラインでクレーンゲームやくじやカプセルトイが体験できるサービスの登場など、それらは現在の事業領域の拡大につながっています。
また弊社では早くから海外における日本のキャラクターグッズの需要に着目し、現在、米国・中国大陸・台湾・東南アジアの各地に輸出を行っています。アニメや漫画に代表される日本のポップカルチャーと、日本の細やかな“ものづくり”の精神に根差した品質の高さは、世界でも高く評価されています。今回当社が参画したGENDAでは、日本国内以外にもグローバルにエンターテイメントのネットワークを構築し、外国資本企業を対象としたクロスボーダーM&Aも行っています。今後はグループの流通網も活用し、グローバル視点での商品開発をさらに強化していきたいと考えています。
また既存のキャラクターコンテンツを活用したMDに加え、他社に先駆けて注目してきたのが、現在では社会現象にも発展してきている「推し活」です。弊社では、まだ推し活が今ほど一般的ではなかった2018年からオリジナルブランド「fanfancy+」の企画およびEコマースでの販売をスタート。そして2022年には、弊社が商品や店舗をプロデュースし、グループ企業の「GENDA GiGO Entertainment」が店舗運営を手掛けるリアル店舗を池袋にOPEN。翌年に原宿、続く2024年には大阪の道頓堀に3店舗目をOPENしました。さらには、同年9月に台湾・台北に海外初店舗がOPENしました。
これらショップは、イベント時には開店前から行列ができ、推し活をする方々からは大変な人気を博しています。しかもこの推し活の「推し」は、アニメ、ゲーム、アイドル、アーティスト、俳優などにとどまらず、YouTuberやスポーツ選手、歴史上の人物など、その対象は年々拡大傾向を見せています。まだ世界的には「知られざるカルチャー」ともいえるこの「推し活」を、今後は国内のみならず海外にも展開していきたいと考えています。

大切にしているのは、「モノ」を通じた体験価値の創造

弊社のキャラクターグッズメーカーとしての最大の特徴は、その起源がクレーンゲームやくじ、カプセルトイなどの「プライズ(景品)」だという点です。だからこそ、メーカーとしてのモノづくりにおけるこだわりだけではなく、「手に入れるまでの過程」や「遊び体験」の価値提供においても、こだわりを持っています。たとえばクレーンゲームをプレイするとき、セッティングされた景品がまったく動きそうになかったら、プレイしたいと思えないですよね。そんなことにならないように、クレーンのアーム特性に合わせて、造形やサイズ感、素材を考慮することで景品の動きを演出、やっとの思いで商品を手に入れた達成感から生まれるハッピーな気持ちこそプライズ商品ならではの魅力だと思います。また推し活ブランド「fanfancy+」の主力商品「アクリルフレーム」は、「推し」のキャラクターのアクリルスタンドを付属のデコレーションパーツと一緒にフレームに入れて飾るアイテムですが、独自のカスタマイズを楽しめる“プチ”クラフト体験や、「推しキャラ」を自分だけのコーディネートで演出する“プチ”プロデュース体験がヒットの要因だと考えています。
フクヤでは、「プチハッピーを届けるためにできること」というミッションを掲げています。このミッションと共に、プライズ商品のメーカーとして創業したエンタメ企業として、今後もこの体験価値の創造にはこだわっていきたいですね。

フクヤが求めているのは、経験よりも「熱量」と「主体性」

代表顔写真

カプセルトイやクレーンゲームのプライズは、商品の納入後、数週間で商品が入れ替えられることも多いほど、トレンドの入れ替わりがとてつもなく速い商品です。ですから流行がはじまったタイミングで、そのキャラクター商品を企画するのでは、製品化された時にはすでにブームがピークアウトしていることも珍しくありません。ヒット商品を生み出すには、普段からアンテナを張り、流行がまだ「卵」の段階から、動きだすことが必要なのです。
このようなことができるのは、好きなことに対する熱量が大きい方、そして「実現したい」と思ったら、すぐに行動を起こせるような主体性を持つ方です。また弊社では商品の企画から販売までを一人のメンバーが一気通貫で担当しています。マルチタスクが求められますが、一方で他では得られない幅広い知識や経験を得ることができるでしょう。
また弊社では週に1回、社員たちが企画をアウトプットする機会があります。自分が好きなことや、実現したいアイデアを定期的に発信することで、頭の中の情報整理がされる上に、仲間や上司からのフィードバックを受けることができ、自分の考え方やスキルを向上させることにもつながっています。このような環境があるからこそ、新卒で入社したメンバーの成長も早く、若くして大きなプロジェクトを任されるメンバーもいます。

私自身、新卒採用の1期目入社として入社17年、営業や商品企画、新規事業など幅広く経験をさせていただきました。現場を経験してきたからこそ、現場やユーザー、取引先など、フクヤに関わる全ての方の立場を考えた経営を行い、その全員が「プチハッピー」を感じられる環境づくりをしていきたいですね。
コロナウィルスの流行を経て、「エンタメは不要不急」といわれることもありましたが、同時に大変な状況の中でも、癒しや楽しみを求めて熱中する人も多い「なくてはならないもの」ということも証明されたように感じます。だからこそ、人々からのエンタメ業界への期待も大きいはず。私が入社した当初と今ではまったく違う会社だといっていい程に、フクヤは変化とともに進化をしています。10年後にはさらに変わっている可能性もあります。創業以来、培ってきた技術やノウハウ、ポリシーなどは大切にしながらも、時代を先取りした変化・進化を楽しみながら、成長し続けていける企業でありたいと思っています。

株式会社フクヤ 代表取締役社長 齋藤潤一

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